2022.Vol.07
世界建築祭(WAF)アワード、ノミネート作品発表
WAF 2022 Announces Finalists
for the Special Prizes
世界建築祭(WAF)は、来る11月30日からリスボンで開催される本年の建築祭に先立ち、2022年特別賞の候補を発表した。それらプロジェクトは、エンジニアリング、カラー、ガラス、自然光、認証材などを用いた多くの優れたエントリー作品の中から選ばれた。今回選出された作品の一部をここに紹介する。
ベスト・ユース・オブ・カラー
建築の内外を問わず、クリエイティブな色彩の使用を評価する賞。この賞の最終選考に残った8つのプロジェクトは、鮮やかで大胆な色を革新的に用い、目を引いたり、道案内をしたり、利用者に喜びを与える空間を作り上げている。
MVSA Architectsによるオランダ カジノ フェンロー
Photo : Corné Clemens
Woods Bagotによるメドウバンクスクール
Photo : Trevor Mein
Photo: Tonu Tunnel
エンジニアリング賞
エンジニアリング賞は、建築とエンジニアリングを融合させ、建築デザインの限界を押し広げたプロジェクトに贈られる、専門審査員による栄誉ある賞。最終選考に残った9つのプロジェクトは、最も印象的でユニーク、かつ洗練された構造で、その複雑なエンジニアリングがユーザー体験を向上させ、持続可能なソリューションを意欲的に提供している。
Hopkins Architectsによるエキスポ2020テーマ別地区
Photo : Marc Goodwin
Koffi & Diabaté Architectesによるオレンジビレッジ 本部
Photo : Francois Xavier
フューチャーグラス賞
フューチャーグラス賞は、ガラスとガラステクノロジーの新たな可能性を示すプロジェクトに贈られる賞で、完成したプロジェクトと今後予定されているプロジェクトの両方を対象としている。
Photo: Jorrit 't Hoen
KANVAによるバイオドーム・サイエンス・ミュージアム
Photo : Marc Cramer
MVRDVによるDepot Boijmans Van Beuningen
Photo : Ossip van Duivenbode
ベスト・ユース・オブ・ナチュラルライト
完成した建物において、特に人間の健康やパフォーマンス、喜びを高めるために自然光を最も効果的に利用している作品を選出。この賞の最終選考に残った8つのプロジェクトは、いずれも公共・半公共スペースで、自然光を最大限に活用することで、周囲の環境と調和し、訪れる人々のためにダイナミックな空間を作り出せるよう設計されている。
White Arkitekter ABによるサラ・カルチャーセンター
Photo : Jonas Westling
Play Architectureによる DevaDhareのダイニングスペース
Photo : Bharath Ramamrutham, GRAF Media
スモールプロジェクト・オブ・ザ・イヤー
スモール・プロジェクト・オブ・ザ・イヤーは、最も優れた小規模のプロジェクトに贈られる。最終選考に残ったプロジェクトには、限られた条件の中で設計する建築家の創意工夫と職人技を見ることができる。この賞は、規模は小さいが革新的なプロジェクトを称えるものだ。
Büro Ziyu ZhuangによるThe Chamber Church
Photo : Shengliang Su
Erginoglu & Calislar Architectsによる パランガヤギのシェルター
Photo: Hasan Çalışlar, PAAF, Metin Çavuş, Dilara Demiralp, Aram Tufan
認証材ベストユース賞
森林認証プログラム(PEFC)の支援を受け、PEFC代表を含む特別審査員により、革新的、教育的、かつ芸術的な方法で認証材を使用した作品が選出された。最終選考に残った8作品は、世界最大級の木造建築と、伝統的な素材を用いて地域の文化を反映した小規模な建築が混在しており、いずれも木材が近代建築の限界を超えるためにいかに利用され得るかを示していて興味深い。
OHLABによるパセオ・マヨルカ 15
Photo : José Hevia
LUO studioによる鼓楼ウォーターフロントのティンバーブリッジ
Photo : Jin Weiqi